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竹口 要

滋賀県立信楽窯業試験場 素地焼成科、釉薬科、小物ロクロ科修了後、1994年…

滋賀県立信楽窯業試験場 素地焼成科、釉薬科、小物ロクロ科修了後、1994年より岸本謙仁氏に師事。その後、羅工房にて陶磁器の製作・デザインに携わる。2004年より滋賀県甲賀市にて独立。2014年、東近江市「ことうヘムスロイド村」にて作陶。

 

 

●「あたたかな部屋」展(「HERS冬号」/2022年より)

カンデレロHi、カンデレロ

クラシックな金属の燭台にあるような華やかな弧を描く持ち手に、平らで簡素な器面を組み合わせた独特なフォルムの器は、その名も「カンデレロ」(スペイン語で「蝋燭立て」の意)。ヨーロッパの食器をよく知る竹口要さんならではのネーミングが耳に心地いい。燭台特有の針を省くことで、用途を広げている。

「平らな面を利用して、和菓子や焼菓子をのせる方もいます。私は水をはって花を浮かべることもありますよ」という竹口さん。エアプランツや多肉植物もいいかもしれない。

アイデア次第で遊べて、食卓や部屋の小さなコーナーをデコレーションするのに威力を発揮する器。冬は家にいる時間も長いから、インテリアをアップデートしてくれるアイテムの存在は頼もしい。(取材・文/衣奈彩子)

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