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笠原良子

美術系の高校を経て、日本大学芸術学部で油絵を専攻。卒業後は、益子の栃…

美術系の高校を経て、日本大学芸術学部で油絵を専攻。卒業後は、益子の栃木県立窯業指導所伝習科でろくろの技術を習得。その後、人間国宝の故 島岡達三氏に師事。2006年に独立。8年前には益子の隣町である市貝町に現在の工房を建て、益子の土、益子の伝統釉薬を使い、現代の生活スタイルに寄り添うデザインのうつわを作陶している。

 

 

●「あたたかな部屋」展(「HERS冬号」/2022年より)

小さな土鍋

滋味深い料理を盛りつけたくなる、素朴であたたかみのある器で人気の陶芸家・笠原良子さん。ご自身も料理が好きだからこそ、土鍋は冬だけのものならず。いろいろな献立に一年中使っているそう。

「土鍋はスープや煮込み料理もできて、お米も炊けるなど、和洋の料理に使い回せるものが欲しくて作りました。取っ手を平らにしているので、布巾を添えて台所からテーブルに移動する時にも安定感があるはずです」。中身が見えやすいよう浅く、底を平らにして均一に火が回るように工夫した、細かな配慮に感動。縞模様のあしらいも、マシュマロのような純白も上品で「こんなお鍋が欲しかった」と心躍るアイテムだ。今回はサイズや色味の異なる4タイプの土鍋を販売する。(取材・文/衣奈彩子)

 

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