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林 拓児

1977年、愛知県瀬戸市の製陶所の四代目として生まれる。倉敷芸術科学大学…

1977年、愛知県瀬戸市の製陶所の四代目として生まれる。倉敷芸術科学大学 機能物質化学科卒業。窯元で4年間賃挽きのかたわら制作を開始。2010年瀬戸・上品野に築窯、2016年岡山県に築窯・移住。

 

 ●「あたたかな部屋」展(「HERS冬号」/2022年より)

貫入スープカップ

陶器の表面にできた貫入(土と釉薬の収縮率の違いにより生じるヒビ)に、栃渋を染み込ませて模様とする林拓児さんの作品は、使い込まれた古い食器のようでもあり、長く愛用している手持ちの器とよく馴染む。定番のスープカップは直径 センチと広口なので、野菜がごろごろ入ったスープやオートミールなどシリアル系にもおすすめ。高台が大きく安定感があって、小さなお子さん用の器にも向いているから、ギフトとしても喜ばれそう。

林さん曰く「取っ手があるので持ち上げて口をつけて使うのもいいですが、どちらかというと、カトラリーを使って、もりもり食べるイメージで作りました」。テーブルに置いたままスプーンですくうと、所作まで美しくなるよう。(取材・文/衣奈彩子)

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