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林 沙也加

1994年岐阜県生まれ。多治見市陶磁器意匠研究所所属後、2017年より金沢卯…

1994年岐阜県生まれ。多治見市陶磁器意匠研究所所属後、2017年より金沢卯辰山工芸工房にて作陶開始。2020年、兵庫県丹波篠山に拠点を移し、「atelier霖(ながめ)」を開業。心地よい揺らぎの造形をコンセプトに作陶を続けている。

 

●「あたたかな部屋」展(「HERS冬号」/2022年より)

ランプシェード

スムースな手触りの白磁に定評のある林沙也加さんが手がけるランプは、灯すとこんなにあたたかいのに、 消灯時には磁器ならではの硬質な白に変わりクールな表情を見せる。

「光に陰影が浮かぶように、厚みに変化をつけています。インスピレーションは、大正時代の乳白色のガラスシェードなど日本の古い照明の静かな佇まい。住空間に慎ましく収まる美しさにひかれるんです」という林さん。縦長のベル型は真下にも光が落ちるから、飾り棚の上や読書する椅子の脇など、低い位置に下げてピンポイントで照らしたい場所にも向いている。(取材・文/衣奈彩子)

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